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今さら聞けない? 自動車任意保険と共済の違いを解説!

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車を購入した際や、乗り換えを検討している時には、「自動車任意保険」か「自動車共済」を契約するのが一般的。でも、「保険」と「共済」の違いがイマイチわからない……、そんな方も多いのでは? そこでこちらの記事では、両者の違い、切り替えの時の注意点について説明いたします。

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コラムサマリ

この記事は約6分で読めます。

  • 自動車任意保険と自動車共済は、事故の補償をするという役割は同じだが、異なる部分もある
  • 保険と共済は根拠としている法律や仕組みが異なる
  • 共済から自動車任意保険に切り替える時には、保険代理店に注意すべき点を相談すると良い

※ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※取り扱い保険会社及び保険商品について、ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※文中に記載の保険商品、サービスの名称及び内容は保険会社によって異なる場合がございます。

本文

知っているようで知らない? 自動車任意保険と共済の違い



保険と共済は、似て非なるもの。どちらも「自動車事故の損害を補償する」という役割は一緒ですが、細かい部分で違うところもあります。まずは、共済の特徴について見てみましょう。

共済は組合員同士の相互扶助を目的として運営されている制度

非営利事業である共済は、組合員同士の相互扶助を目的として運営されている制度です。基本的な補償内容は一般的な保険と同じであり、自動車を利用し続けると安くなる等級制度も同様にあります。また意味合いは同じですが、共済では保険料のことを「掛金」と呼ぶのも特徴のひとつです。

ベーシックな補償を中心としている

共済も、保険と同じく自動車事故に関するベーシックな補償を選ぶことができるようになっています。ただし、特約やロードサービスなどは、民間の保険会社の方が充実していることが多いようです。また、ドライブレコーダーを利用したスムーズな事故対応など、時代に合った商品を打ち出しているのは、民間の保険会社といえます。

割戻金がある

その他、共済によっては、毎年の決算で余剰金が生じた場合に、組合員が「割戻金」を受け取れる仕組みになっているものがあります。その金額は、共済や補償タイプなどによって異なります。

万が一の時のセーフティネットがない場合も

民間の保険会社の場合、万が一、その保険会社が破綻しても、他社が受け皿になり補償を受けられるセーフティネットの仕組みが整備されています。大手の共済も同様ですが、中小規模の共済になると、その対策が不十分なことも。中小規模の共済への加入を検討する際は、このリスクも考慮しなければいけません。

そもそも、共済ってどんな人が入っているの?

ここで一度、保険と共済の根本的な仕組みの違いについて考えてみましょう。

保険料を支払えば誰でも契約できる保険と違い、共済は、ある特定の地域や職業などの団体に属している人を対象にした制度です。加入すると、その共済の「組合員」となります。例えば、「都民共済」なら、東京都内に居住している人、または勤務している人が対象となります。

さらに、保険と共済では、根拠としている法律が違います。

保険会社の監督官庁は金融庁ですが、共済の場合は、農林水産省、厚生労働省など、これも共済によってさまざま。保険と共済のこうした違いは、補償内容に直接関わる部分ではありませんが、両者の理解を深めるためにも知っておくとよいでしょう。

共済から自動車任意保険に切り替える時の注意点は?

仕組みの異なる保険と共済ですが、共済から保険に切り替えることもできます。では切り替えをする時には、どんなことに注意すればよいのでしょうか。

まず気にかけるべきは、保険料の割増引率を決める「等級」(ノンフリート等級)の引継ぎができるかどうか。異なる保険会社の切り替えによる引継ぎは可能ですが、共済と保険の場合、等級を引き継げるかどうかは共済によって異なります。せっかく積み重ねた等級を無駄にしないためにも、事前にきちんと確認しておく必要があります。

さらに気をつけたいのが、切り替えのタイミング。通常は、満期日で切り替えるのが一般的ですが、何らかの理由で満期日前に切り替えをする場合には注意が必要です。例えば更新後6カ月で切り替えた場合、切り替え後に6カ月が経過すれば、トータル1年間として等級がアップするか、それとも切り替え後1年間経過しないと等級がアップしないのか?(いずれも無事故の場合)これは、切り替えた先で「保険期間通算特則」が適用されるかがポイント。この特則が使えなければ、等級アップに時間がかかるため、事前に確認が必要です。

共済から保険、または保険から共済に切り替える際は、最低でも1カ月前から準備しておくのが理想です。なぜなら、共済によっては、所定の証明書などの取り付けが必要になる場合があるからです。

満期ギリギリに焦って準備を始めると、「証明書が間に合わない!」なんてことにもなりかねません。何かと複雑な共済・保険間の切り替えは、早め早めに検討を始め、代理店に相談することをおすすめします。

この記事の執筆協力

執筆者名

All About 自動車・バイク保険 ガイド 西村 有樹(にしむら ゆうき)

執筆者プロフィール

フリーランスの立場から公正な情報を発信。大手損保、外資系や通販系保険会社とのネットワークを強みに「理解しやすい保険の記事」をモットーとしている。自動車保険、損保、証券などマネー分野での執筆、インタビュー多数。

募集文書管理番号
0108-29A1-B20085-202101

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