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2人に1人ががんと診断!がんと“共存”する時代にがん保険をどのように活用すべき?

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今や、2人に1人ががんと診断される時代。がんのリスクへの備えとして代表的なものといえば、がん保険が挙げられます。でも、意外と知らないのが、がんを患った後の生存率が上がっていること。実際のところ、がん保険はどのように選び、どう活用すべきなのかをご紹介します。 

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コラムサマリ
  • 生存率は上がったけど……がんの新たなリスクは、がんと向き合って生きていくこと
  • 覚えておきたいがん保険の補償内容
  • がんとの“共存”を見据え、進化したがん保険とは
  • 他人事ではないがんのこと。保険の検討はお早めに

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本文

生存率は上がったけど……がんの新たなリスクは、がんと向き合って生きていくこと 

2019年の厚生労働省の調査によると、日本人における死因第1位は「悪性新生物(がん)」※1。全体の3割弱にもおよび、今や「2人に1人が罹患する」といわれる病気ですから、がんのリスクは決して他人事ではありません。

一方で、がんの生存率が上がっているのも事実です。国立がん研究センターの2020年の発表では、がんと診断された人の5年後の生存率、さらには10年後の生存率も上昇傾向にある※2ことがわかりました。

その背景には、医療の進歩はもちろん、がん検診受診者の増加により、早期発見が増えたことも挙げられるでしょう。いずれにせよ、生存率が上昇していること自体はとてもよろこばしいニュースです。

ところが、生存率が上がったからこそ、治療や経過観察等、がんと向き合う期間が長期化する傾向にあります。

また、ご存じの通り、がんは一度克服しても転移や再発の可能性がある病気です。先進医療が必要となれば、数百万円の費用がかかる場合もあるのです。

実際、多くのがん患者が、再発や転移に対する不安を抱えながら治療を行っています。今や、がんは克服するのではなく、不安なく上手に付き合って “共存”していく時代。だからこそ、さまざまな補償を備えたがん保険を上手に活用すべきでしょう。

※1 厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況」
※2 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「地域がん登録制度向上と活用に関する研究」

覚えておきたいがん保険の補償内容

それでは、がん保険に加入すると、具体的にどのような補償を受けられるのでしょうか?

主な補償内容としては、「抗がん剤治療保険金」や「がん放射線治療保険金」等、がんの治療を受けた時に発生する保険金。それから、入院した時、および通院した時に受け取れる「がん入院保険金」や「がん通院保険金」。ほかにも、手術をした際、先進医療を受けた際等、治療内容に応じてさまざまな保険金を受け取ることができます。

なかでも覚えておきたいのが、がんと診断された時にまとまった額のお金をもらえる「がん診断保険金」です。50万円、100万円、200万円等、金額は保険のタイプによって異なりますが、入院費や生活費等、使い道は基本的に自由です。

まれにあるのが、入院や手術を前提とした補償内容のがん保険に加入したつもりなのに、実際は通院治療のみで、保険金が受け取れないといったケース。がんは、発症した部位や進行具合でその治療法も大きく異なり、時代とともに主流とされる治療法も変化していきますので、治療法を限定しない「がん診断保険金」は、必ず備えておきたい補償といえるでしょう。

ちなみに、がんが再発・転移した場合に「がん診断保険金」が再度支払われるかどうかは、保険会社によって異なります。初めて診断された時のみに限定されているもの、「1年につき1回まで」といった上限があるもの等細かい違いがありますので、保険代理店等に内容をしっかりと確認しながら選ぶとよいでしょう。

がんとの“共存”を見据え、進化したがん保険とは

従来のがん保険では、元のがんが治癒する前の転移や、短期間のうちに再発したケースでは、保険金が下りませんでした。ところが、生存率が上昇し、がんと“共存”していく時代への変化に合わせ、がん保険も進化をとげています。

例えば、東京海上日動が新たに発表した「がん再発転移補償特約」。これは、所定の治療を受けたがんが再発または転移した場合に、治癒・寛解(症状が治まった状態)の有無や再発・転移までの経過期間に関わらず、保険金を受け取れる特約です。再発や転移の際の補償の制限を大幅に緩和することで、経済的な不安が少なく治療を受けることが可能になりました。

また、がんの治療が長期にわたった場合に、生活の質を維持するための保険商品も登場しています。がんの治療期間は、仕事を休まざるをえない日が増えたり、外見ケアや日用品購入額が増えたりと、これまでにない経済的負担が発生し、生活水準を下げることを余儀なくされるケースが少なくありません。

例えば、東京海上日動では、そうした日常生活における諸費用を長期に渡り支援する「がん生活支援特約」を開発。従来のように治療のみに特化した補償内容ではなく、がんを患う人のライフスタイルを総合的にサポートする新しいがん保険の形を提案しています。

がんの生存率が高まり、治療方法やがん患者さんのライフスタイルも大きく変化しています。それに伴い、がん保険も、がん患者さんが不安の少ない毎日を過ごせるよう、新しい形へと進化しているのです。

他人事ではないがんのこと。保険の検討はお早めに


いつ、どこに発症するのか? 治療法は? 再発や転移は? がんは、その種類やかかる人の体質によって症状や治療法が大きく異なり、不確定な要素が多い病気です。しかしながら、医療の進歩にともない、“不治の病”であった時代から“共存する”時代へとシフトすることで、がんに対するイメージも、少しずつ変わってきています。

大切なのは、「自分はまだ大丈夫」と思わないこと。2人に1人ががんを患う日本において、年齢や健康状態は関係なく、早めに備えておくことが大切です。原則的に、がんになってしまってからではがん保険に加入することができませんので、健康なうちからがんとの“共存”を見据えて、保険代理店と最適な保険をしっかりと検討するのはいかがでしょうか。

以上

この記事の執筆協力

執筆者名

松浦 建二

執筆者プロフィール

2002年からFPとして主に医療保険やがん保険の基礎から、保険プランニングの仕方や、多様化した商品の解説、プロでも役立つ情報等を提供している。生命保険に関する相談、執筆、講演等多数。

募集文書管理番号
07E1-29A1-B20123-202102

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